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「ヘッジファンド-投資家たちの野望と興亡-」読了

 

 

投資をする者として、絶対的リターンを追求するヘッジファンドについては興味しんしんでして、日々ニュースで色々チェックしています。

 

ヘッジファンドがどのような歴史をたどって現在に至るのかを知りたくてこの本を読みました。

 

およそ300頁が2巻なので結構読むのに時間かかりましたね。r^^; 

 

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈1〉

 

 

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈2〉

ヘッジファンド―投資家たちの野望と興亡〈2〉

 

 

上巻<1>は1950年代から始まるヘッジファンドの創世期が書かれており、どのように始まり成長していくのか、またジョージ・ソロスなど著名な投資家がどのように莫大な利益を出し、そして莫大な損失を出すのかが分かります。

 

個人的には下巻<2>の方が面白くて、LTCMの破綻や、ルネッサンス・テクノロジーズを創業したジェームズ・シモンズがメダリオン・ファンドを創りそれまでのファンドとは一線を画して、金融業界経験者ではなく数学者や統計学者などの専門家を雇い入れて数理的なシステムを構築しとてつもない利益を出すなど、非常に興味深く読みました。

 

このあたりの金融工学を駆使して利益を出し続けるファンドは昨今の人工知能フィンテック分野とも絡んでいて非常に面白いです。

 

2008年のリーマンショックまっただ中のヘッジファンドがどのように対応したのか、その中でもサブプライムローンをきっかけにした大暴落を予想し怒涛の空売りを仕掛けてどんでもない利益を出したファンドなど、事前に映画「マネーショート」を見ていたこともあり現実で起こっていた現場を想像して興奮しましたね。

 

 

世界には数兆円を運用する ファンドがあります。私は運用資金は多ければ多いほど良い、と思っていましたがそうでもないようですね。運用資金が大きすぎると市場によっては保有しているポジションが大きすぎて売ろうにも買い手がいなかったりして突発的な暴騰、暴落の際には身動きが取れず非常に高いリスクになることがあるようです。

 

そんなわけで、ヘッジファンドと聞くと「強欲」「ハイリスク・ハイリターン」なイメージがありましたが、むしろ世界有数の投資銀行(リーマンとかモルガンとかゴールドマンとか)のほうがよっぽどリスク管理が緩くて、格付け機関とずぶずぶで、危機に陥ると政府に頼る、という感じで(ヘッジファンドが品行方正とは言わないですが)超優秀が高学歴な人が集まっているのに組織としては腐ってるんだな~と思いました。

 

ヘッジファンドのこれまでの歴史に興味がある方にはオススメの本です!