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「百戦錬磨のディーリング部長が伝授する「株式ディーラー」プロの実戦教本/工藤哲哉」読了

 

以前からチェックしていたブログの方が著書を出したというので購入しました。

 

ameblo.jp

 

(ディーラーの報酬体系とか、なかなかレアな記事があるので、一時期めっちゃ読み込みました^^)

 

この方は二十数年ディーラーというだけあって様々な経験をされているのですが、ディーラーという職業はどのような環境で、どのような働き方をし、どのような考えで相場に向き合い生き残ってきたのか、を知りたくて本を買いました。

 

百戦錬磨のディーリング部長が伝授する 「株式ディーラー」プロの実践教本

百戦錬磨のディーリング部長が伝授する 「株式ディーラー」プロの実践教本

 

 

本の内容としては手法うんぬんよりもディーラー環境の変遷や、マーケットの変化についての記載が面白かったですね。

 

ディーラー(自己売買部門のプロップトレーダー)環境の変遷

1990年台ぐらいまでは正社員が主流 → 報酬の高騰にともない契約化が進む → 人材の引き抜きが多くなり社内の人材教育が疎かに → 絶滅危惧種とまでいわれる → 現在でも非常に少ない職種

 

マーケットの変化

ネット普及前は証券取引所の場立ちが取引、または電話(個人投資家よりもディーラーの方が収益機会としては断然有利) → ネット普及後はネット専門証券が立ち上がり取引システムが進化 → 個人投資家が使える取引環境がディーラーと遜色なくなる → HFT、クオンツなどの取引が増える → 現在はAI、フィンテック分野が成長している

 

とても参考になったところ

いくつか引用します。

 

運用方針とは、どれぐらいの期間、どれぐらいの運用規模、どういった手法、どれぐらいのリターンを目標とする(どの程度のリスクが許容できる)のか

 

短期になるほどメンタルコントロールは難しい

ほんとその通り。

行ったトレード全てに対してコメントを書く

トレードの振り返りは絶対必要ですよね。

テクニカル指標は過去数年分のデータをベースにして徹底的にバックテストを行い、自分なりにこれなら一定の水準の勝率を維持できると判断したものです。このように、テクニカル分析を使う場合は、教科書に書かれていることを鵜呑みにせず、自分自身でバックテストするなどして、その有用性や欠点をしっかりと確かめることが大切です。それを行うことで、シグナルへの信頼度が高まります。

どれだけカリスマトレーダーの手法を知っても、自分が体得するレベルまで検証(バックテスト)しないと結局は相場で利益は出せない。

 

 

この本はあくまでもディーラーという「どのような相場状況でも利益を出し続けなければならない」 職種の人の考え方やこれまでの経験を知ることができるだけで「プロのディーラーの手法が知りたい」という人は買わないほうがいいですね。

(手法についての記載もありますが微々たるものです)

私のようにディーラー(プロップトレーダー)について興味のある者にとっては非常に面白く読めました。